9月に入り気温も落ち着いてきましたね。
落ち着いたといえどまだまだ暑さは続きます。
今年は7月が涼しかったせいか暑い日が少なかったようにも感じます。
しかしまだ残暑は続いており、大気も不安定な状況となっています。
そんな時に気を付けたいのがゲリラ豪雨。
今回はゲリラ豪雨の原因と、対策を紐解いていきましょう。
ゲリラ豪雨とは?
ゲリラ豪雨とは集中的な豪雨の事です。
正式にゲリラ豪雨という名前が採用されているわけではなく、気象庁が予想できない豪雨であることからゲリラ豪雨と呼ばれています。
そのためニュースや天気予報では局地的大雨と言われることが多いですよね。
言葉は古くからありますが、使われるようになったのは最近です。
2008年には流行語大賞にもなりましたね。
ゲリラ豪雨の原因
昔はこのような大雨はなかったように感じます。
日本のヒートアイランド現象により増えてきたイメージがありますが、実際はどうなんでしょうか?
ヒートアイランド現象とは郊外に比べて都市部の気温が上昇していることを指し、都市部の高温と地方からの風によって積乱雲が発生します。
その積乱雲によって激しい雷や短時間で大雨が降り注ぎます。
しかし積乱雲の影響は30分から1時間とされ、その間の降水量がえげつないことからゲリラ豪雨と呼ばれるようになりました。
ゲリラ豪雨とスーパーセル
前項でゲリラ豪雨の原因は積乱雲とお話ししましたが、スーパーセルという言葉を耳にしたことはないでしょうか?
スーパーセルとは積乱雲が発達し、巨大化したものになります。
さらに積乱雲よりも不安定な状態となっており、積乱雲同様雷や大雨、さらには竜巻や雹(ひょう)までも発生させます。
近年では竜巻による被害も増えてきていますが、このスーパーセルが原因であると考えられています。
ゲリラ豪雨とウォールクラウド
スーパーセルという言葉は耳にしたことがあるかもしれませんが、ウォールクラウドという言葉は聞きなれない方も多いのではないでしょうか?
スーパーセルは積乱雲よりも不安定で巨大なことから竜巻や雹を発生させるといいましたが、その原因はウォールクラウドにあります。
ウォールクラウドはスーパーセルの下側で発生し、その中は上昇流と下降流が入り乱れています。
想像しただけでも激しい雨を引き起こしそうですが、さらには強風や雷まで起きており激しい竜巻が発生するときは必ずウォールクラウドが発生しているとしています。
ウォールクラウドはスーパーセルの下でお皿ような形をしていますので、見つけることは容易です。
もしウォールクラウドを見つけたら近づかないようにしましょう。
ゲリラ豪雨対策
対策と言ってもゲリラなんだから対策のしようがないんじゃ…と思いますよね?
著者もそう思います。
しかし天気予報を見る方は多いと思います。
天気予報で大気が不安定や急な大雨、落雷に注意という言葉を耳にしたら、傘を持っていく事くらいはできますよね。
また急に黒い雲に覆われ辺りが暗くなったり、猛暑の中冷たい風が吹き込んで来たら注意が必要です。
そういった現象が起きたら外出は様子を見たほうがいいでしょう。
外にいる方は一時的に建物の中に避難するしかありませんが、それでも被害は防げるでしょう。
ここでいう被害というのは川に流されたり、地下に流れた雨水でドアが開かなくなり閉じ込められるといったものです。
濡れてしまうのは最悪しょうがないですが、被害にあわないように自身で対策しょうね。
あとがき
今年も大雨による被害が多発しました。
それは必ずしもゲリラ豪雨だけではなく、台風の影響もあると思います。
しかし台風は予報でも知ることが出来るので、対策することが出来ますね。
ゲリラ豪雨はまだまだ対策しきれない部分もありますので、近づかないことが一番です。
外に出る際は十分注意して、積乱雲やスーパーセルを見かけたら近づかない。
様子を見てから外出するなどの対策を取りましょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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